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セルロイド ピックガード剥がれ

セルロイド セルロイド (celluloid) は、ニトロセルロースと樟脳などから合成される合成樹脂(硝酸セルロース)の名称である。歴史上最初の人工の熱可塑性樹脂である。象牙の代用品として開発され、加熱(大体90℃)で軟化し、成形が簡単であることからかつて大量に使われた。 Wikipedia参照 原始的な樹脂として玩具やメガネフレーム、万年筆等に使用されていましたが、発火性が高く、取り扱いを誤ると大変危険な為近年ではごく少量の生産となり、目にする機会はほとんど無くなりました。 そんなセルロイド 、ギターパーツとしてはピックガードへの利用が多く、その質感やビンテージギターに多用されていた歴史背景から、セルロイド ピックガードじゃないとダメだ!というお客様も多く、塩ビやアクリル等近代的な樹脂で製作されたピックガードをセルロイドへ素材変更し製作するご依頼をお受けする事もあります。 セルロイドのもう一つの特徴として、経年で形質変化しやすいというものがあります。 セルロイド ピックガードに形質変化が起きると、剥がれや浮きにより演奏性を阻害する不具合が起きてしまうばかりか、いわゆる"マーチンクラック"等、本体に深刻なダメージが生じる原因になることもあります。

セルロイド ピックガードの変形により浮き上がったピックガード

幸いこの個体はピックガードが浮き上がろうとする力に粘着力が負け、ボディトップには延症がありませんでした。 粘着力の強い物質で接着されていたり、マーチンの一部個体の様に塗装下部に封入されている場合、変形がボディトップ材を持ち上げる形となり、クラックが生じます。 今回の施工では、お客様と協議の上、剥がしたピックガードを再利用する事にしました。 同じ様な色味・柄の他素材で製作し直す事も選択肢としては間違いではありませんが、せっかくのセルロイド ピックガード、変形はしていますが、ある方法を使えばきれいに元に戻ります。 冒頭の引用で紹介させて頂きましたが、セルロイドには"熱可逆性"があります。 つまり、熱で元どおりり加工が可能。 フェイスブックでも紹介させて頂きましたが、変形したピックガードをお湯に漬け込み、形を元に戻します。

温度管理のコツや取り出すタイミングにある程度の経験が必要ですが、基本的には底が平らな容器にピックガードを入れ、お湯をジャー。

変形があまりにも進行している。 かけや割れ、ヒビがある。

上記を除き、ほとんどのセルロイドピックガードはこの施工で元の形状に戻ります。

元通りになったセルロイド ピックガード。 もちろん、変形した樹脂を元の形に戻したのみですので、セルロイド 自体の性質は変わっていません。 炎天下の車の中等、高温に晒された場合、再び簡単に変形してしまうので取り扱いには充分注意する必要がある事は変わりません。 ですが、ビンテージ個体等、純正のピックガードである事が価値を大きく左右する場合、非常に有効な施工方法です。 ピックガードに生じた浮きや剥がれ。 諦めて交換してしまう前に、ぜひご相談いただければと思います。 リペア・カスタマイズは全国から受け付けております! お見積料もり無料、問い合わせフォームからメールでご連絡ください。 スタジオ予約絶賛受付中!ElevenのスタジオはLINEで予約可能!ID @pqa8882z を検索し、お友だちになってください!

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