- 岩崎
ピックアップ取り付け Bacchus × Bartolini


バッカスのJBタイプにピックアップ取り付けから配線カスタムを行ったのでご紹介します。

取り付けるピックアップはこちら。
バルトリーニの9Sです。
新しいピックアップを取り付けるついでに、配線のレイアウトを通常のJPから直列配線(シリーズ)に変更することになりました。
直列に繋ぐことで、パワーが増します。
「1つ目のピックアップの+をホットへ、-と2つ目のピックアップの+を繋いで、2つ目の-をアースへと。」
言葉で書くとややこしそうですが、配線はいたって単純です。
普通ならば・・・。

このピックアップはノイズ対策のために配線材にシールドがされています。
1芯のシールド線が使われているので、ピックアップの-とアースが同一になっています。
単体で使う分には全く問題ありませんが、シリーズ配線にしようと思うと、-と+が繋がるので、おのずと同一になっているシールド線がホットに繋がってしまいます・・・。
せっかく外部からのノイズをシールドが拾っているのに、そのノイズをすべてホットに乗せてしまうことになります。
それではシールドが逆効果になるので、リード線を交換します。



リード線を取り外して、2芯のシールド線に交換します。
白がホット、赤がコールド、シールド線がアースに繋がるよう配線し直しました。
さて、気を取り直してピックアップ取り付けを。



まずはごちゃっとしているコントロールパネルのクリーニングを行います。
よく見てみると、コンデンサーがハンダ付けされておらす、端子にひっかけてあるだけです・・・。
今まで問題なく使用できていたのが奇跡的です。



必要のない配線を取り除き、ここの時点である程度配線を完成させます。



ここまで下準備して、いよいよピックアップです。
まだ取り付けませんよ。
ピックアップ取り付けで一番重要な、位相のチェックです。
ここを怠ると、フェイズになって、ペラペラの薄っぺらい音になってしまうことがあります。(バリエーションとしてあえてそういうサウンドを狙うこともあります。)
位相の確認ができたら、2つのピックアップを直接に繋ぎます。

ピックアップ取り付け完了。



実際に弾いてコンデンサーを選んで頂きます。


ピックアップ取り付けから、配線カスタム完了です。
同じ改造でも、使うパーツや楽器によってやり方が変わったりするところが、難しいところであり、面白いところでもあります。