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ストラトタイプ ボディ 塗装

September 15, 2016

 

 
岡山県のお客様からのご依頼。
未塗装状態で入手した、ローステッド(サーモ)アルダーを使用し製作されたボディに着色を行って欲しいとのこと。
ワーモスなんかが未塗装ボディ・ネックのサプライヤーとして有名ですが、こちらは別メーカー…?


届いたボディを見てみると、ロースト加減が程よくこんがりと。
楽器用材として利用する場合、コレぐらいが丁度良いんじゃないかと思います。
国産メーカーにありがちな、木肌が深く濃い色味に変化する様なロースト(サーモ処理)は過熱による強度低下に不安を感じます。


ご依頼いただいたカラーはアメリカの車メーカー、フォードの1950年代純正色"Dusk Rose"
フェンダー純正色のシェルピンクよりも少しトーンを落とした様な、渋目のソリッドピンクカラーです。

現時点ではもう着色段階ですが、今回のブログでは下地塗装までをご紹介します。



 

 


画像で見ると余計に感じますが、シミや打痕も無く一見してきれいなボディ材。

すぐにでも塗装に入れそうな佇まいですが、実は仕上げの研磨が荒く、塗装を美しく仕上げるためには研磨を一から見直す必要がありました。



 

 

 

 


お分かりいただけるでしょうか…?木目とは別に直線状の線が無数に入っています。
これが研磨傷。
機械加工の切削傷を消すための研磨により付いた傷ですが、より美しい仕上がりの為にはこの傷も消し取る必要があります。
低価格帯のモデルや、有名海外製品はこの研磨傷が残ったまま製品として流通している場合が多くありますが、やはり美しいとは言えません。

木目の透過するナチュラル系フィニッシュでは勿論ですが、今回の様なソリッド(塗りつぶし)塗装に関してもこれらの傷を丁寧に除去しないと、塗装完成後(納品後)に傷跡が浮き出る可能性があります。

 

 

 

 

画像で見るとわずかな差ですが、この仕上げが塗装の美観を決定すると言っても過言ではありません。
研磨紙の番手はもちろん、木目方向やボディ造形を感覚的に捉えながらの地道な作業となり派手さはありませんが、大好きな作業です。





 

 

研磨により木地を整えた後、塗装へ。
トップコートまでポリウレタンで仕上げます。


まずは、目止めのウッドシーラーを塗布しました。
本当にこのローステッドは良いです。程よいコゲ感。


 

 

 


丁寧な研磨を行った事が作用し、必要最低限の塗料吹き付けで木地を閉じ込めました。
木地の安定性は、薄い塗装による仕上げを可能にします。


 

 


これらの作業の合間に行っていたカラーサンプルの製作も完了。
郵送でお客様に確認していただきます。

 

サンプルA

DuskRoseのカラーチャートに似せたサンプル。

 

 

サンプルB

頂いた希望カラー画像の暗く発色した部分を参考に調色。

 

 

サンプルC

頂いた希望カラー画像の明るく発色した部分を参考に調色。



と、上記3パターンでご用意させていただきました。



後日、お客様からの返信があり、ご指定いただいた色味でのカラーリングを行いました。
今月中に仕上げが行えるでしょうか、またご紹介させていただければと思います!


 

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