- 岩崎
ポットシャフト・ノブ
本日は、電子パーツのダメージを少しでも軽減できる、ちょっとした細工をご紹介します。

こちらは2軸2蓮ポットと呼ばれるパーツです。
ポット1つ分のスペースで、2つ分の役割を担ってくれます。
現在では、便利なポットや、かっこいいノブなどがたくさんあります。
多種多様で、選択肢の幅が広がった反面、互換性のないパーツもたくさん存在します。


こちら、シャフトとノブの径が合っていないため、固定をすると偏ってしまいます。


センターが合っていないので、楕円形に回転して、ズレてしまいます。
これでは、演奏中に回しにくいのはもちろんですが、シャフトに均一でない力がかかってしまうので、ポットの故障にも繋がってしまいます。
ズレが起こらないように、隙間にスペーサーを取り付けます。
市販されているスペーサーはサイズが合わないので、今回は専用のスペーサーを作ることにしました。


シャフトとノブの径に合う、ステンレス製の筒を使います。
適切なサイズの筒が無い場合は、筒から作りますが、今回はちょうど良い筒を用意できました。


外側、内側の両シャフトの高さを、ノギスを使って測定します。


万力という工具で筒を固定し、金物用ののこぎりでカットしていきます。


シャフトの長さに合わせてカットした筒の切り口を、サンドペーパーで整えます。


ノブにぴったり!!


シャフトにもぴったりです!!!
これで隙間が無くなりました。
ノブサイドのイモネジを締めて、スペーサーごと固定します。


しっかりとセンターが合っているので、回転させてもブレません。
これでシャフトに、無駄な力はかかりません。
1mm程度の些細な隙間ですが、使用感や、パーツの消耗に大きな影響を与えます。
どんな小さな問題も見逃さず、ベストなコンディションに整えて、ストレスなくプレーして頂ければ幸いです。
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