スイッチ交換&トゥルーバイパス Dunlop CryBaby

ワウの修理と改造を合わせて行ったので、ご紹介します。
ワウの定番、ダンロップのクライベイビーです。
数々の名だたるギタリストが愛用してきた名器ですね。
音が途切れてしまうということでご相談頂きました。
中を確認します。



ポットにホコリが入っている、もしくは劣化を疑いましたが、ツマミを回してもも音は途切れませんでした。
ポットは問題ありません!!
いろいろ触ってみると、どうやらスイッチが悪いようです。
ずいぶんと劣化しているようなので、スイッチを交換します。
スイッチを変えるタイミング合わせて、、トゥルーバイパス化の改造もご依頼頂きました。
トゥルーバイパスとは?
現在では多くのメーカーが採用しており、一般的なものになっているので、説明不要かもしれませんが、簡単に。
BOSSやアイバーニーズなど多くのエフェクターでは、バッファードバイパスという方式が採用されています。
本来エフェクトOFFということは、エフェクターを繋がず、直接アンプに差している状態です。
しかし、演奏中にエフェクターを外すことはできません。
そこで、スイッチがついており、エフェクトをOFFにすることができます。
しかし、バッファードバイパス方式では、エフェクトをOFFにしている時でも、バッファー回路を通っていて、原音より変化してしまします。
トゥルーバイパス方式にすることで、エフェクトOFF時にはバッファー回路を通らずにアウトプットへ繋ぐことができます。
エフェクトOFF時は、アンプに直接差している状態に近づけることができます。(ジャックやスイッチ、配線材を通るので、多少のロスはあります)
えっ?ロスがでないの?
じゃあすべてのエフェクターをトゥルーバイパスしたらいいのに!!!
そういうわけにはいかないんです。
バッファーを通らない、ハイインピーダンスの状態で3つも4つもエフェクターのジャックやスイッチ、配線材を経由するとどんどん音が劣化してしまいます。
トゥルーバイパスも万能ではありません。
つらつらと小難しいことを書きましたが、要は使い方です。
トゥルーバイパス、バッファードバイパス、どちらが良い、悪いということではなく、効率の良い使い方を選ぶことが大切です。
前置きが長くなりましたが、作業を。


まずはスイッチを取り外します。

元付いていた3ピンのスイッチではトゥルーバイパスかできないので、端子の多いフットスイッチにします。

スイッチが壊れていて、各配線の役割が分からないので、基板と配線材の導通を測って、インプットやアウトプットを探していきます。


スイッチ、配線材にしっかりと予備ハンダを行ってから、結線していきます。

その他の配線材もまとめて、スッキリ。
完成!!!