- 岩崎
基板修正 Marshall OrageCrunch
本日はコンデンサーについてです。
先日のブログで、ギターのコンデンサー交換を書きました。
トーンをコントロールするためのパーツです。とご紹介しましたが、本日はコンデンサーの別の使い道をご紹介します。
ギターアンプのノイズが気になるとご相談を頂きました。
確認してみると、ブーーと低い音のノイズが乗っていました。
明らかに異音というノイズです。
ギターを繋いで鳴らすと、普通に出力はされますが、ノイズがのった状態。
ボリューム0の状態にしてもノイズはなくなりません。
ボリューム0状態でもノイズがするので、電源関係が怪しいかなと・・・。
さっそくバラしていきます。


オレンジか?とおもいきや、マーシャルです。
オレンジクランチ!!!
マーシャルはユニットが取り外しやすくなっております。


ユニットから、電源の基板を取り外します。
ストッパーをマイナスドライバーで押さえながら、まっすぐに引き抜きます。

基板をじっくりチャックすると、怪しいハンダ付けを発見!!
しっかりと止まっていません。

基板を動かすと、ポロリと電子パーツが!!
コンデンサーです。
先にも書きましたが、コンデンサーはトーンコントロールができるだけではありません。
実はノイズのフィルターにもなります。
みなさんが日頃使っているコンセントからは、交流と言われる電気が供給されています。
ぼくたちの生活を支えてくれている電源ですが、ここにはかなりのノイズ成分が含まれています。
アンプの電源も壁のコンセントからとりますよね?
ノイズの乗っている電気をきれいにしてくれているのが、コンデンサーです。
そのコンデンサーが基板から外れていたら、そらノイズが乗りますよね。


ハンダが劣化して、割れてしまったようなので、古いハンダをきれいに取り除き、コンデンサーを付け直します。
その後、基板をクリーニングします。

クリーニングが完了したら、組み込んで、スピーカーを繋ぎ、電源を入れてみます。
あの異常なノイズがピタリと消えています。
ボリュームを上げてもノイズは起こりません。
改めて、コンデンサーの凄さを感じました。
電源ノイズで苦しめられているのは、音楽業界だけではなく、照明業界や映像業界の天敵でもあります。
あんな小さなパーツ、コンデンサーが僕の生活を快適にしてくれているのかもしれません。