ジャック修理 Marshall 1960A
憧れのヘッドアンプ。
そのヘッドアンプの音を実際に鳴らすのがキャビネットと呼ばれるスピーカーです。
キャビネットも使えば故障します。
今日はキャビネットの修理をご紹介します。

定番中の定番、マーシャル1960Aです。
12インチのスピーカーが4発搭載されております。
半分しか音が出ないと相談い頂きました。


スピーカーがとんでいる可能性があるので、まずはスピーカーチェックします。
すべてのスピーカーが正常に機能しているので、他に問題があるようです・・・。



ジャックと基板を確認します。
こちらのキャビはスイッチとジャックで4Ω、8Ω、16Ωを切り替えることができます。
まずはジャックを。


こちら、昨日の記事に引き続きスイッチジャックがついております。
ですが、昨日のスイッチジャックとは少し違います。
昨日ご紹介したジャックは、プラグを差すと二つの端子が繋がりますが、今日のジャックは繋がっている端子が、プラグを差すことで離れる仕組みになっています。

が、プラグを差していないのに、ふたつの端子が導通していません。
このジャックが原因のようです。

問題のジャックを基板から取り外して確認します。
まだそこまで古くなっていませんが、端子が少し曲がってしまっています。
交換しなくても、端子を戻せば直りそうです。



端子を外して、角度をつけて、再度端子を本体に取り付けます。

ばっちり導通しております。
基板に戻します。


基板が剥がれないように、丁寧に端子を差し込み、しっかりとハンダ付けします。


最後に、基板とスピーカーを繋いで完成です。
4発鳴ると、しっかりと音圧があり、気持ちいいです。