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  • 秋元

ネック折れ修正 補強材仕込み

EDWARDS レスポールシェイプのネック折れを。

見事に折れています。 マホガニーネックの宿命でもありますが、今回は少し毛色が違う様。 折れ方により、潜在的な強度や木取りの大体の検討が付きますが、持ち込まれた個体の折れ方に違和感を感じました。

検品の結果、虫食いを発見…。 ざっくりマホガニー材と表記しましたが、ホンジュラスでもアフリカンでも無い様。 俗に言うフィリピンマホガニーでしょうか。 虫害の多い外皮部分を使用しているのか、色が白く木理も粗め。折れたのも納得です。 通常接着では確実に強度が出ません。補強を仕込み、通常強度に回復を目指します。

補強材仕込みの為、まずは接着。 作業に耐えうる接着強度を得る為、隅々まで接着剤を行き渡らせます。 破損部が大きく開きますので、タイトボンドを原液で注入。 先にも述べた様に木理の荒い材ですので、たっぷりと。べたべたに。

今の季節なら丸一日安置し、まずは第一の接着が完了です。

補強材を仕込む為の木工を。 虫食いが取れれば良いなー…なカットです。 エステル塗装が鬼のように厚いです…

結局虫食いは完全には取れませんでした。チャンネルロッドのストッパーが露出してきたので、この辺りで。 ロッドがデカすぎるのも低強度の原因でしょう。

虫食いの完全除去には至りませんでしたが、充分に深く掘削する事が出来ました。 補強強度には問題ありません。

掘削部のアーチに合わせた補強のマホガニー材を製作します。 タイトボンドによる接着はなにせ密着性が最重要、完全に手作業ですので時間のかかる作業ですが、納品後に安心して演奏して頂く為、じっくり合わせます。

クランピング。

こちらも丸一日で完全接着。 このままでは演奏に支障をきたします、超邪魔。

ベルトグラインダーや小刀、サンドペーパーを使用し、成形。

より高い強度を確保する為、ボリュート形状に。 折れ方や母材の強度によりボリュートを付けるか否かを選択しますが、今回は母材の強度不安補強材の質量を重視し、ボリュート残しで成形を行いました。

膨らんでいる部分がボリュート。 単純に材の質量が増えるので高強度に仕上がります。

本当は補強部を中心に元塗装を剥がす方が接着部の確認が出来るので精神的に楽なのですが、塗装が厚すぎる為断念しました。 木地を露出させるとグリップシェイプが狂うレベルで塗装が施されています。

現在は塗装中。 元色がソリッドの黒ですので、破損箇所・補強材の隠蔽は高いレベルで行えそうです。 先日のブログでご紹介させて頂きましたVGも、同じ工程を経て修正中。

塗装工程の合間に弦を張り、強度確認中です。

こちらはネック折れ修正の他に多数の修正が必要ですので、詳しくはまたの機会に。

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