スイッチ交換 Fender Stratocaster

今回はフェンダーストラトキャスターのスイッチ交換をご紹介します。
パーツの不良や劣化で交換するワケではございません!!
と言うと、写真を見て「ははーん」と思われている楽器好きさんもおられるのではないでしょうか?
・メイプルネック
・アッシュボディー
・2トーンサンバースト
・1プライ8点留めピックガード
ストラトの初期、54年モデルです。

初期ストラトのピックアップセレクターはテレキャスターと同じ3Wayスイッチが使われており、各ピックアップ単体のみでの使用しかできませんでした。
そんな中、新たな音を求めた、ギターの神様「エリッククラプトン」や、伝説のギタリスト「ジミヘンドリックス」が、スイッチを半止めの状態で固定し、フロント+センターやセンター+リアで出力させるハーフトーンを生み出したと言われています。
2つのピックアップから出力されるからと言って、音量が倍になるわけではありません。半分半分出力されるイメージです。
位置の違うピックアップから同時に出力される2つの音は、微妙に違った音でユニゾンされ、独特のサウンドを得られます。
しかし、演奏中にスイッチを半止めにnすることは容易ではありません。
そこで、70年代からは5Wayスイッチが採用され、ハーフトーンが使用しやすくなりましたとさ。
と前置きが長くなりましたが3Wayスイッチから5Wayスイッチに交換します。


使用するのはCRL製5Wayレバースイッチ。
MADE IN USA!!

配線は確認します。
端子が2列にならんでいます。
片側がピックアップからのインプット。
もう片側がトーンポットへのアウトプットのような役割を果たしています。
ひとつ、なにも繋がっていない端子は、リアピックアップのアウトプットです。
ご存知の方も多いと思いますが、ストラトキャスターのリアピックアップには、トーンコントロールがありません。
今回、スイッチ交換のついでにリアもトーンコントロールできるようにします。


まずパーツの取り換えを先にして、それから配線を付け替えていきます。



センターのトーンコントロールポットに繋がる配線と、さきほどのスイッチでは空いていた、リアのアウトプット端子を繋ぎます。
これで、センターのトーンコントロールポットでリアもコントロールできます。

配線を整えたら完成です。

フロントとセンター、センターとリアの間でピタッと止まってくれるので、ハーフトーンも使いやすい!!!
3種類+トーンコントロール2つのオリジナルストラト仕様から、5種類+トーンコントロール3つと音のバリエーションが広がりました。