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Martin OO-15M バスバー剥がれ修正


オールマホガニーのOOタイプ。カラッと鳴りそうです。 しかし、急にビビったような音が鳴る様になったとご相談があり、入院。 検品の結果、激しい共振音が確認出来ましたので、内部を探った結果、バック面のブレイシング(バスバー)の剥がれが原因と特定するに至りました。 ボディバックを指の背で軽く叩いてみますと、バスバー取り付け位置付近で異音が。 「コンコン」という音の中に「ドチャ」的な濁りを感じる部分が点在します。 シクネスゲージでバスバーを直接検診してみると…

この様な状態に。 本来隙間なく接着されていなければいけない部分ですが、接着が剥がれ浮いています。 この様な箇所があちらこちらに。

この時期に特に多い修理、バスバー(ブレイシング)剥がれ。 急に暑くなったり冷え込んだりと不安定な気温が木材の収縮・膨張を促し、接着面が耐えきれずにこの様に剥がれが発生します。 この他にも物理的な衝撃や水分過多(加湿)等、発生原因は様々であり、アコースティックギターには比較的よくある 症状です。 ごく稀に剥がれが悪影響を及ぼしていない例も見受けられますが、奇跡的な例とお考えください。 基本的には剥がれが発生している状態では本来の鳴りを発揮出来ていません。 また、耐久力の面でも非常に重要な役割を担っているので、早急な修理が求められます。

剥がれの発生箇所は、バスバーのみ計4箇所。全ての浮きを修正します。

浮きの箇所を確認して…

接着剤を塗布。 スクレーパー&注入器を使い、浮きの発生しているわずかな隙間に充填します。

ターンバックルを改造したつっぱり治具で、内部からブレイシングを抑え圧着します。 アロンアルファやアルテコなどの瞬間接着剤を使用すると簡単ですが、シミになり美しくありません。 タイトボンドを使用し、より強固かつ跡の残らない接着を行います。 この状態で丸々1日安置し、完全硬化後弦を張り、音を確認。 ビビりの様な共振音はきれいに無くなりました。

バスバー剥がれとは別に、ピックアップの取り付け位置、配線の取り回しを改良させて頂きました。 ibeamはコンタクトピエゾ、生鳴りありきのピックアップです。ご依頼いただいた状態では生鳴りを阻害してしまう様な方法で取り付けが行われており、非常にもったいない! 取り付けに伴う生音への悪影響を最小限に抑え、なおかつピックアップの能力を最大限発揮できる取り付けが重要です。 ご利用頂き誠にありがとうございます! ごお満足いただけましたら幸いです。

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