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YAMAHA FSX-730SC ブリッジ成形

A.R.Tピックアップが搭載された普及モデル。

このピックアップシステムは凄いの一言。 オリジナルピックアップ を開発した身としては、他社製ピックアップが気になるところでもあり、機会が有れば徹底解剖しているのですが…これは本当に素晴らしいシステム。 ピックアップ(音を拾い上げる)という概念を形に落とし込んだ製品としては、非の打ち所のない仕上がり。 さすがとしか言いようがなく、個人的に提唱している「ギターメーカー、YAMAHA最強説」に説得力を加えてくれます。 YAMAHAは、本気出してないだけ。 ちょっと予算を裂けば、この品質のピックアップをホイホイ出してくるのです…おそろしい。 XJRもYZFも、優等生かつ高性能な素晴らしいバイクですしね。 経営母体の安定感が違いますね。 高校時分、セローに乗った知り合いを見て「だせぇ…」と思っていたのですが、今になり造形の美しさや扱いやすさに魅せられ、遊びで1台欲しいかもと思っています。もちろん225を。 アホみたいにカスタムしたSRに乗っていた同級生もいたなぁ(笑) HONDAがギターを作っていると思うとヤバいでしょう。とりあえず買いますよ僕。 YAMAHAが楽器を作るのは当たり前と感じてしまいなんだか麻痺していますが、業種・ランクを加味すればこれと同じです、おそらく。

今回の個体、知人にお願いしサドルを削ってもらったが、なんだかおかしいとのご依頼。

弦高は適正値ですが、弦を固定するホール〜サドル間の導線、サドルの高さを落とし込んだことにより浅い角度で接点しています。 サドルへの接点の圧力を適正に保つことができないと、弦振動をロスなくボディに伝えることが出来ず、先に述べた素晴らしいピックアップシステムの効力も半減します。 驚くことにお知り合いの加工精度は素晴らしく、この状態でほぼ適正弦高が出ています。 サドル加工工程がマズいのではなく、単純に純正ブリッジが厚すぎる事が原因と考えられます。 明らかな耐久性重視のギター、ここはやはり日本企業です。 コストダウンで生じるであろう耐久力の不備を、材の厚みという物理的な形で解決しようとしているのでしょう。 …とはいえ、これでは精度の高い設定 / 豊かな鳴りは生まれません。 測定の結果、最低4mm落とし込む必要があります。 耐久性が落ちない中での最高量の掘削を行います。

トリマーを使い…

一気に4mm堀りこみます。

ペーパーで成形し…

スロットも切り、ブリッジとしての機能をそのままに最適な設定を目指します。

オイルを入れ、磨き上げ。

弦とサドルの接点も鋭角に。

↑ビフォー。 画像では微々たる差ですが、出音、チューニング安定性は格段に向上します。

お客様ご指定の弦を張り、ネックの反りを調整。 …ピックアップ、凄い。 負けない!

ご利用いただき誠に有り難うございます! ご満足いただければ幸いです。

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