ジャック交換 Hughes&Kettner MKII

Huges&KettnerのTRIAMP MKIIです。
ケトナーといえば、なんといってもそのルックス!!!
ステージで青く輝くパネルに魅了された方も多数おられるのではないでしょうか?
見た目だけではありませんよ。
多チャンネルアンプのはしりとも言える機種で、クリーン、ドライブ、リードの3チャンネルに2つずつゲインコントロールがついており、計6チャンネル。
このアンプ1台で、幅広い音づくりができ、多ジャンルや複数曲の演奏が可能になります。
そんな素敵なアンプですが、故障のため、修理依頼を頂きました。

演奏中にキャビネットから落下したらしく、インプットジャックが破損し陥没しております。
音に入力する大切な部分なので、こうなってしまってはパーツ交換です。
さっそくバラしていきます。


裏パネルを外し、アンプを取り外していきます。
青く光らせているネオン管はとても繊細で、少しの衝撃でも割れてしまいます。
パネル上のネオン管は、アンプからの配線で繋がっているため、バラしていく順番を間違うとなかなかやっかいなことになります。
もちろん、アンプをバラす取説や教科書なんてないので、何度もやっかいなことになり、最近ようやく効率の良い手順がわかってきました。


チャンネル切替スイッチの基板を外すと、ようやくジャックが顔を見せました。



ジャックを外して確認すると、固定するためのネジ部がねじ切れていました。

ジャックが差さっていない状態では、ホットをショートさせるよう、スイッチ式のジャックを使用します。
シャーシーが少し変形しているので、シャフトの長いものを。
大音量が出ているキャビネットは結構振動しているので、ヘッドアンプにも振動が伝わってしまいます。
外れないようにしっかりとハンダをのせます。

ジャックをシャーシに取り付けて、配線をタイラップで固定すれば、完了です。

組み込み前にクリーニングとその他点検を行っていると、ポットの破損を発見!!!
落ちた際に床にぶつかったのでしょうか・・・。


一度破損した電子パーツは信頼性が低いため、本来ならパーツ交換をするオススメしますとが、予算や納期の関係で今回は修理をすることにしました。
基本的には100点満点の状態に仕上げるための修理内容をご提案させて頂き、納期を頂きますが、ご相談頂ければ状況に合わせて臨機応変に対応させて頂きます。
カバーを外し、ブラシとシャフトを固定しなおしたら、再度カバーを取り付けます。


組み込み前に、ほこりや指紋などを拭き上げます。
見た目の美しさもありますが、ほこりや手のあぶらなどは電子パーツの故障につながってしまいます。

修理、クリーニング、点検を済ませて、安心してお使い頂けます。
見た目もきれいだと気持ちいいですね。