- 福森
Fender Japan ジャズベース タッチアップ(部分修正)
今日は”フェンダージャパン ジャズベース”のタッチアップ(部分修正)をご紹介します。
beforeの写真↓


下地のウッドシーラー層は剥がれず残っていましたが、塗装のクリヤー層とカラー層が欠けており、周りの塗装がひび割れていました。
カラーはソリッドブラック(塗り潰しの黒)です。それでは作業に取り掛かります!
まずはひび割れている塗膜を取り除き、欠けてしまっている塗膜部との段差を瞬間接着材で埋めて行きます。以前も記載させて頂きましたが、瞬間接着剤を使う理由は、元塗膜が厚く、欠けている箇所との高低差が大きいため、塗料でこの段差を埋める為に塗装と研磨を繰り返すと、欠けている所周辺の塗装面を大きく削ることになり、カラー層まで削り落としてしまう恐れがある為、ある程度瞬間接着剤で段差を無くします。
*もちろん製作等でこのような修正をする事はありません。
欠けている塗膜の段差を埋め。↓

ある程度欠けている塗膜の段差が埋まれば、研磨をしてクリヤーを塗装し、段差を完全に無くします。不要な部分に塗装してしまわないようにマスキング(養生)をして塗装して行きます。
*今回は下地のウッドシーラー層が剥がれずに残っていたので、クリヤーから塗装しています。
クリヤー塗装↓

段差も無くなり、塗膜の外周ラインも綺麗に形成できました!↑
段差が無くなれば、木部が見えている部分にカラーを塗装します。この時欠けて木部が見えている所より、少し外側まで徐々に薄くなるように塗装して、元塗装と新たに塗装した部分の色を合わせます。
そしてクリヤーをオーバーコートして、塗装完了!
塗装完了↓

塗装が終われば磨き上げをして、取り外したパーツを組み込み、セットアップをして完成です!
タッチアップ(部分修正)なので新品のようにとは行きませんが、塗装が欠けていた部分は無くなり、どこが欠けていたか、ほとんど分からなくなったと思います!