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トラスロッド不良、応急処置 YAMAHA SG

好きです。 YAMAHA SG

YAMAHA SG

日本人的な真面目なデザイン。 シンメトリーなボディラインをデザインに落とし込むのって、すごく難しいのです。

レスポールインスパイヤなんですけれども、オリジナリティも感じ取れる… いってしまえばズルいデザインなんですが、いやいやそこは気づいた者勝ち。素晴らしくバランスの取れた秀逸なモデルです。 各部ハードパーツもオリジナル。 YAMAHAにしろIbanezにしろ、こういうところ(既製品使えばいいやん部分)を妥協しない姿勢、素敵。 今回はトラスロッドが回りきった個体の修正です。 去年の秋口位にメンテナンスでご利用いただいた際にロッドの締め切りを確認し、お客様に「これ以上順反りが進行した場合、現状ではどうにもならない」とお伝えしていたのですが、季節の変わり目で、症状が進行してしまったようです。

弦高 修理前

弦10-46 チューニングレギュラーでこの弦高。 6弦4mm 1弦 3.3mmとかなりののスパルタ仕様に。 弦の張力にネックが負けた結果、こんなにも反りが出ています。

ロッドキャップ

ロッド調整口を見てみますと、このような状態。 ロッドキャップが調整可動域の下限まで移動しており、これ以上は回りません。 トラスロッドの機構を文章で説明できるほどの文才が無いので、詳しい事は書けませんが、こういったシングルアクションのロッドの場合、ロッドキャップを閉め込むとネックと平行方向へ圧縮する力がかかります。 同時にそこを支点として垂直方向に反発する力が作用し、湾曲し埋め込まれているトラスロッドがストレートになろうとする力→弦の張力に負けたネックをストレートにする力へと利用します。

シングルアクションのロッドの場合、ロッドキャップに接する形でストッパーを備えておりますが、現行品に比べてストッパーの面積自体が小さく、ネック平行方向への圧縮に対してストッパーを支える木材部分が負けてしまったようです。 結果として、ロッドを回しても本来得られるレベルで反発する力が生まれない→ロッドを余分に回す必要がある→製作段階で想定されていたロッドキャップの可動範囲では足りなくなる というスパイラル。 こういった症状を改善する場合、一番有効な手段はトラスロッドの交換です。 指