ノイズ対策 ブリッジアース Gibson LesPaul

今回ご相談頂いたギターはこちら!!
ギブソンのレスポールです。
個人的にはレスポールの形状が大好物で、初めて買ったギターもレスポールでした。
ストラトキャスターやテレキャスターにならび、ド定番とも言えるレスポールは、スタンダードなモデルにはハムバッカーと呼ばれるノイズに強いピックアップが搭載されています。
こちらのギターもハムバッカー搭載。
ですが、まともに演奏できないレベルにノイズが乗っています。
お話を聞くと、20年ほど昔、若かりしころにご自分でさまざまな改造をされたそうです。
かなり古いギターでもあるので、ノイズの原因になりそうなところをくまなく点検していきます。

ノイズのご相談を受けた際は、まず一番にブリッジアースがしっかりととれているかを点検します。
ほとんどのエレキギターやエレキベースは、弦とアースをつなぐことで、演奏者と通じ、ノイズを地球へ逃がす構造になっています。
これをブリッジアースや弦アースと呼びます。
弦を触ってもノイズが減る気配がないので、テスター測ってみたところ、導通していません・・・。
ブリッジアースが機能していないということですね。
弦とつながる配線が外れていないか、アッセンブリをチェックします。

おそらくこれが弦とつながる配線だ!と思われる配線はしっかりとつながっていました。
続いてブリッジ側をチェックします。
レスポールはたいていコントロール側テールピースのアンカー部からブリッジアースを引っ張るので、アンカーを抜いてみます。


繋がっていたであろう線が断線して、下におっこちていました・・・。

新たに線を引き直し、アンカーを打ち込みます。

テールピースアンカーとアースの導通チェックをします。
しっかりと0Ωと出ています。
導通成功!!

弦を張って最終確認。
これで演奏中のノイズが大幅に減りました。