オーダーベース製作3 ネック トラスロッド仕込み
すこし間が空いてしまいましたが、以前からご紹介してきたオーダーベース製作の続きです。
今日はネックのトラスロッド仕込みをご紹介します。
ネックの木材は定番のハードメイプル!

さっそく加工に入りたいと思います!
まず木材の片面を平面出し、平面がでた面を基準にして自動鉋でもう片方の平面を出しつつ厚みを揃えます。そして平面出しが終わると、ラフカットして、トラスロッドを仕込む為、ジグにセットしてトラスロッド溝をトリマーで加工して行きます。

ネック外周罫書き↓ ヘッド形状はフェンダータイプです。

トラスロッド加工ジグにネック材セット↓

以前別の記事でも書かせて頂きましたが、トラスロッドは深く仕込まれている方が反りを調整できる 範囲が増えますが、深く仕込み過ぎるとグリップ加工の時、ネックの裏から出てきたり、トラスロッド調整の時木部に亀裂が入る事もあります。なので溝の深さは完成時のネックの厚みによって変えてそのネックに最適な深さに加工しています。

トラスロッド溝の加工が終わると留め金部を加工し、埋め木を作ってトラスロッドをネック材に弓状に曲げて仕込み、埋め木に接着剤を付け、均等に圧力が掛かるように当て木をしてクランプで挟み圧着します。
この時接着がトラスロッドに付着するとネック材と固まるので、トラスロッドに蝋を塗りつけて、ネック材とトラスロッドが固まるのを防ぎます。

この状態で2~3日乾燥させます。これでトラスロッド仕込は完了です!