アンプクリーニング Marshall JCM2000
本日はアンプクリーニングをご紹介します。
リバーブの不良でお預かりしたのは『Marshall JCM2000』。
症状確認をしていると、どうやらリバーブユニットではなく、リバーブのコントロールツマミに問題がありそう・・・。
さっそく中を確認します。

バックパネルを開いてみると、すごいホコリ!!!
ホコリはポットのガリやジャック部の接触不良の原因、またひどい場合には水分を含んだホコリがパーツをショートさせてしまって、発火することもあります。
なかなかヘッドアンプのパネルを開けることはないと思いますが、バックパネルは専門知識がなくても開けられるので、定期的な掃除をオススメします。

ヘッドアンプのボディーからシャーシを取り外します。
マーシャルJCM2000の基板はこんな感じです。
ちなみにこちらは2チャンネルのDSLシリーズです。
リバーブコントロールポット付近の配線や基板には問題なさそうなので、ポット自体の不良です。
ポットの損傷がひどい場合はパーツごと交換しますが、今回はそこまでひどくなさそうなので、クリーニングを行います。


まずは洗浄剤をパーツの隙間から吹きかけ、ホコリや油分、ニコチンの汚れなどを落とします。
ツマミを回しながら、吹きかけていきます。
洗浄剤を15分ほど乾かします。


洗浄後は接点復活剤を吹きかけていきます。
接点復活剤はパーツ等の酸化により発生する抵抗を減少させる効果があります。
また、膜をを作り、パーツを保護する役割もあります。
たくさんの接点復活剤が販売されていますが、保護膜に粘つきが少ないものをオススメします。
粘ついた保護膜にホコリが付着し、ガリの原因となっているケースもよく目にします。

ポットやジャックのクリーニングを行い、シャーシのホコリをとり除けば完了。
リバーブも問題なく作動し、その他ツマミの小さなガリもなくなりました。
完全復活です!!!

楽器やエフェクターなど、すべての機材は定期的なメンテナンスが必要です。
トラブルの予防はもちろんですが、大切な機材をお手入れすると、よりいっそう愛着が湧きますよね。
少し掃除をするだけでも、スカッとした気持ちになれます。
楽器の大好きなみなさまの大切な機材。
これからも長く付き合っていくためのお手伝いをさせてください。