タグから検索

ナット溝調整 アイバニーズ RG

April 3, 2016

ダウンチューニング対応の、少し太いゲージ(10-52)に対応すべく、ナット調整を。

 

 少しわかりにくいかもしれませんが、お客様ご希望のゲージを仮に張った状態では、弦の底面と溝の底面に隙間が生じます。

RGなんて、いかにもダウンチューニング推奨モデルの様な佇まいですが、このモデルに限らず、太いゲージにナットが対応しない事は量産個体では当たり前。
6弦が.052なんて極端なヘビーゲージに対応する様出来ていません。

ヘビーゲージに対応すべく行う作業が通常作業に属さない事により、メーカーや楽器屋さんに降りかかるコストの問題などいろいろな理由があるようですが、工場出荷時には殆どのメーカー・モデルが10-46 もしくは09-42と、"レギュラーゲージ"と 呼ばれる太さの弦でセットアップが行われ流通しています。


もちろん、使用ゲージに合わせて製作することが大前提であるナットも例に漏れず。
演奏面での優位性確保の為にユーザーが行うゲージ変更が、思わぬ形で不良を招く事はよくあります。



たいそうな事を書きましたが、要は広げればいいだけ!
だけ ではありませんが、弦ゲージに合わせたナット溝を構築する事により、ヘービーゲージを使用する事で得られる恩恵を最大限享受してしまおう!

それが "ナット溝調整" ですです!!



※今回は純正ナットに対して加工を行う作業をご紹介しますが、本来であればナット交換を強くお勧めします。
弦ピッチのズレ、溝の状態を確認し、溝調整のみで成立する場合にのみ行う作業です。


 

ナット溝拡張に 使用する工具。
"ナットファイル"だとかで検索すれば誰でも買えちゃう一品。


専用工具ですが、正直なところ精度は甘いのです。

3セット購入した中の良いとこ取り。
同じサイズ表記でも出来上がる溝のサイズが違ったり…信用し過ぎも良くありません、工具のクセを把握しながら作業します。



 

 


ボケてますが、ナット溝切削中!写真を撮るのに精一杯です…
実際に削っている訳では無く、あくまでフリ。


適切な高さにした上、溝底面を弦に密着する様整え、開放弦の鳴りのロスが無いかを確認する。
を、各弦(6弦)全てで行います。
削ってはチューニング、削っては…の繰り返しですが、削りすぎるとえらい事(ナット再制作)なので、感覚頼みな作業でもあります。






 

 

溝の高さが決まれば、溝の内部の傷を取る為の研磨を。
600〜1000番のペーパーを使用し、溝に生じたバリや傷を取り去ります。
チューニングの安定性に大きく関わるポイントですので、抜かり無く。



 

 
弦を張り、溝と弦の接地を確認。

みっちり。


 

 
指板クリーニングを行い、セットアップ完了。

 

 


サドルと同じく、弦振動をしっかり受け止め、本体(ネック/ ボディ)にロス無く伝える為の重要なパーツです、しかし一部のメーカーを除き、簡易的な調整が全く利かない構造でもあります。

2〜3日お預かりする事とはなりますが、今回の作業で行った様な微調整、弾き手の要望に合わせたセットアップを行う事で、驚くほどストレスのない状態での演奏が可能になります!

 

Please reload

Please reload

過去の記事
Please reload

ElevenGuitars(イレブンギターズ)
<楽器製作・修理・改造・販売・中古楽器販売・レンタルスタジオ・音楽教室・ライブイベント>

TEL : 0748-32-6511
定休日 無し
営業時間 10:00〜24:20(スタジオ予約状況により23:00閉店)
〒523-0891 滋賀県近江八幡市鷹飼町450-2
MAIL : eleven.guitars11@gmail.com

​各種クレジットカードがご利用いただけます。(ライブイベント除く)