電源プラグ交換 ローランドJC-120
本日はアンプの修理をご紹介します。
電源プラグの交換です。

ローランドのジャズコーラスです。
トランジスタアンプの定番ですね。
発売より40年が経ち、細かな仕様の違いはあるものの、ほとんど変わらず現在も使われております。
高出力で、耐久性も高いため、練習スタジオやライブハウスでよく目にします。

この個体はプラスチックの電源プラグが使用されていました。
割れています・・・。
危ない・・・。
スタジオやライブハウスでは、アンプ位置の移動が多かったり、時間のない中での転換作業が必要とされるので、電源ケーブルが雑に扱われがちです。
コンセントが差さっている状態で移動してしまったり、アンプの下敷きになってしまったり、踏んでしまったりで、電源プラグが破損してしまいます。
電源ケーブルやプラグの種類で、音や利便性が変わるので、使用状況に合ったパーツを選ぶ必要があります。


今回修理のご依頼を頂いたアンプは、ライブハウスで使用されるものなので、衝撃に強いゴムキャップの電源プラグに交換することになりました。


プラグをバラして、電源ケーブルを取り外します。

被膜から露出している導線は酸化等で劣化している可能性があるので、切り取ります。

端子に導線をしっかりと取り付け、ほどけてこないよう、ハンダつけを行います。
どちらが白で、どちらが黒かが重要!!!

結線が終わったら、キャップを取り付けて完成です。
さて、コンセントには正しい「差し込む向き」があるのはご存じでしょうか?
壁のコンセントをよく見てみると、左右で若干長さが違います。
基本的に左が長く、右が短くなっています。
長い方がアースで、短い方がホットになります。
プラグにも、アース側とホット側がわかるようになっているものもありますが、そうないものは目印を付けるようにします。
今回のプラグは目印がないので、ロゴのP側をホットに設定しました。
アースとホットが逆になっていても使用はできますが、ノイズの原因になることがあります。
いつもよりノイズが大きいなと感じた場合は一度電源を落とし、プラグを反対に差し込んでみると改善されるかもしれません。

お持ちのアンプやエフェクターの電源プラグ、向きがわからない場合は調べることも可能です。
機材を知ることで、より快適に使用できるようになります。
ぜひご相談ください。