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  • 秋元

ネックグリップ整形

唐突ですが、ネックグリップを出します!

製作家それぞれの製作手順により異なりますが、僕は指板接着後にグリップを出すタイプ。 当工房で製作を担当しているのは僕と福森なのですが、各々製作方法が全く違います。 そもそも、トラスロッドの仕込み方や種類が違うので、あえて合わせること無く個性を弾き手に楽しんでいただけるよう、それぞれで自分のやり方を大切にしています。 手順が違う事が影響し、作業を引き継げません。 基本的に、一本の製作物を一人で仕上げる事が要求されます。 個の力ってやつです。

グリップ整形前に、指板にポジションマークを入れます。

24フレット仕様なので、普段より多く。

6Φのパール(白蝶貝)ポジションマークを入れました。

サイドも同じく…

どん! 蓄光素材である "Luminlay(ルミンレイ)"を。 暗転時はもちろん、明転時にも視認性に優れるサイドポジションマークとして今やスタンダードになりつつあります。 サイドポジは、コレかコレ以外と言ってもいいほどに市民権を得た素材。 いつも通りの作業でグレードアップが可能な仕様、作り手としては大変ありがたいのです!

だいぶ飛びますが、荒整形。 ボディー外周R整形にも使用するビットでラフにグリップ部を加工します。 角材からの整形ですので、いらない部分がたくさん。 ごっそり飛ばしてしまいます。

グリップの頂点はほぼ数値が出ていますので触らず、"肩"の部分を中心に整形します。

写真ではなんとなくネックっぽくなりましたが、実際はまだまだ。 必要無い部分を中心に、全体的にほんわかと整形し、本格的にグリップを出す作業に入ります。

ヘッドバック〜ネックグリップの繋ぎ ネックグリップ〜ジョイント部への繋ぎ これらは特に気を使う部分でもあります。 強度やプレイアビリティを念頭に置いた上、造形物として成立させないといけません。 ラインを繋ぐ意識で、微調整。

シャープとナローがいい塩梅で共存するデザインが好みなので、バランスをどう取るかを意識します。 いい塩梅なんて完全に主観でしかないのですが、作り手がカッコ良いと思えない物を作り出したところで誰が納得するのか! と言い聞かせながらの作業です。 この個体はヘッドバックにエボニーを貼り付けています。 メイプルの白とエボニーの黒、コントラストがハッキリと出るので、誤魔化しが効きません。

ざっくりとグリップを出しました。

まだこの状態では指板Rをつけていません。 あくまで、僕はですが! 個人製作に関して言うと製作手順なんてあって無い様な物なので、いろいろな考え方が存在する事が個性です。 Rを付けないままではグリップの雰囲気を感じ取る事が難しいので、このタイミングでRを出し、最終的な整形に進みます。

この作業も必要で無い部分がたくさん出ます。 平面→曲面への加工なので、指板のエッジをカンナでごっそり落とします。

12インチのRがついた専用の工具にペーパーを貼り、指板を削ります。

シャクシャクっと、この様な感じに!

後は触覚頼り。 ほんのわずかな木工の狂いで太いネックだ・細いネックだ等、弾き手への印象が決まる部分ですので、それはもうシビアな感覚が要求されます。 正直な事を言うと、量産個体は殆どと言っていいほどグリップの整形に違和感を感じます。 作り手が触診レベルで感じるのみで、プレイヤーにとって実はそこまで影響の無い部分じゃ無いかと思う事もあるのですが、整然とした木工が無意味だとは思いたく無い事もあり、妥協する事はありません。 この後、フレット打ち込み→ボディへのジョイント+弦を張り、完成した状態を再現しグリップの最終調整を行います。 本日のブログには間に合わなかったので、またの機会にご紹介させていただければと思います。 超ざっくりとしたネックグリップ整形でした!!

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