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リフィニッシュ Greco LP GOLD TOP

March 1, 2016

リフィニッシュ(色塗り替え)の記事が続きますが、今回のご依頼はボディTOP面のみの塗り替えです。
塗り替える色は今塗装されているGOLD TOPから"Gibsonのような"GOLD TOPへリフィニッシュ!

 

 

なぜ同じ色にリフィニッシュするの?と思われるかもしれませんがご依頼内容の"Gibsonのような"と言う部分がポイントです。

 

 

そのポイントとなるGibsonのGOLD TOPについて少し説明すると、1952年の販売当初〜1957年まで、いわゆるバーストに移行するまでの間のGibsonレスポールのGOLD TOPは、着色に粒子の細かいブラス(真鍮 南京錠などで使われる金属)粉が使われており、あまりキラキラせずしっとりとしたシルキーな印象があります。


 

 

それに対しリフィニッシュ前のGreco LP GOLD TOPは粒子の粗いメタリック塗料で着色されておりGibsonのGOLD TOPと比べるとギラギラとしていて色味もイエローが強くどちらかといえば、ラメにも近いイエローメタリックと言う印象です。

 

Gibsonに限らず近年のGOLD TOP事情として、ビンテージを再現したと銘打ったごく少数のモデルにのみブラスを使用した塗装が採用されており、その他殆どに化学合成のメタリック塗料が代用されているのですが、挙げられる理由の一つとして、塗装の難しさがあります。

技術的なお話になるので難しい事は置いておくとして、一言で表すならば「ものすごく手間がかかる!」
当時はブラスしかなかったから使っていただけ、もっと簡単に塗装できる塗料があるからそっちを使う。
というような合理主義が見え隠れします。


とはいえ、ビンテージレスポールの仕様に少しでも近づけるなら、価値があるわけで。
あえてブラス粉、"通"なカスタマイズです。



 

 

 

リフィニッシュ前のGreco LP GOLD TOP。

 

 

では作業に入ります!
まずパーツを取り外します。

 

 

 

 

次に塗装を剥がして行きます!塗装の剥がし方をいくつかご紹介すると

 

1 溶剤で塗膜を溶かし除去する方法

 

2 ヒートガン等で塗装面に熱をかけ柔らかくなった塗膜をスクレーパーなどで削り落とす方法

 

3 サンドペーパーで削り落とす方法

 

等があります。今回のご依頼はTOP面のみリフィニッシュなので1、2の方法ではサイド面やボディに面している指板サイド面にダメージを与える恐れがあるので3の方法で塗装を剥がして行きます!

 

 

アーチトップなので形を崩さないように気をつけて削ります。

 

塗装を剥がし木地研磨をしてマスキング(養生)
いよいよ塗装に入ります!

 

今回製作したカラーサンプル。以前も記事にも書かせて頂きましたがリフィニッシュやオーダーメイドで着色が必要な場合、必ずカラーサンプルをご希望の色に合わせ数パターン製作し、お客様にご確認して頂いております。

もちろん今回ご希望の"Gibsonのような"GOLD TOPにするため着色にはブラス粉を使用しております!

 ブラス粉末です。
この粉末をクリアラッカーに混ぜ、吹き付けます。

 

 

 

ブラス粉を使用して着色した後、塗面が経年変化で日焼けしたヴィンテージのような雰囲気を出すためアンバー(飴色)を調色し、塗装します。

 

 

まずブラス粉を使用し着色。上品でシルキーな質感です!

アンバーを塗装。

 

 

最後に磨き上げて取り外したパーツを組み込み完成!

写真がなく申し訳無いのですが、ラッカー塗料は熱に弱く、磨き上げのバフ当て作業の時に塗膜を剥がしてしまいやすいので慎重に作業します。

 

 

塗料もポリウレタンからオールラッカーへ塗り替えているので、ウェザーチェックや緑錆の発生など、ラッカー+ブラスパウダーを使用した事による経年変化もお楽しみ頂けると思います!

 

 

ElevenGuitars福森

 

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