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ネック折れに関して

February 24, 2016

 ギターのリペアとしてメジャーな"ネック折れ修正"。
悲劇的な外観に加え、修正にかかる費用もそれなりに高額ですので、恐れている方も多いと思います。


修正作業(リペア)でご飯を食べている僕たちが言うのもなんですが…
やはり、痛々しくネックが折れた楽器が持ち込まれる事は嬉しいことではありません。


 

 

 


過去に持ち込まれたネック折れの数は把握しきれないほどに多いのですが、その殆どが"角度付きマホガニーネック"です。

木材自体の強度・耐衝撃性が低い事に加え、ヘッドに角度が付いている事により、折れにつながる力が1点に集中する等、材質・構造共にまさに"折れやすいネック"であると言えます。

ネック折れ修理で持ち込まれる個体の傾向として、ベース・ギター問わずギブソンの製品が8割を占めますが、これは世に流通している数が多い為であり、角度付きマホネックであればほぼ全ての個体に、比較的強度の高いとされるメイプルネックでも扱いによってはあっけなく折れるので、全ての弦楽器が一様に同じ問題を抱えています。

折れない様、太く作ればいいじゃない!
とのご指摘がありそうですが、人間に折れない太さ=人間に扱えない太さ・大きさなので、"弾きやすい"という事を重視し製作される弦楽器に関してはなかなかそうはいかない現実があります。




折れた楽器が持ち込まれた際、「どんな状況で折れましたか?」という事を必ずお伺いします。

投げたとか叩きつけた等の、いわゆる"雑な扱い"の結果折れたという方は以外と少なく、実際は
ライブ後、気付いたらヒビが
ハードケースごと倒れて
スタジオで演奏中他の楽器と当たって

等の、通常使用に伴う軽い衝撃により気付いたら折れていた事が大半を占めています。


マホガニーネックにより得られる粘っこく甘いトーンは代用が効かないので、じゃあメイプルネックにすれば全てが解決!!とはいきません。
折れやすい、気を使う必要がある 、という事を念頭に置いて付き合わないといけない仕様だという事は間違いないかと思います。



気をつけて扱っていたにもかかわらず、もし折れてしまった場合。
自分で治そうとせず、直ぐにプロにお任せください!

お客様がご自分で行った修理が原因で、完全な修理が不可能になる、または通常よりもはるかに高額な修理代金となるといった事が多くあります。

本来であれば最小限の修正で済み、修正痕も分からなくなる様な単純な折れ方であっても、ネット等で情報を得た見よう見まねな修理を行ってしまったが故、その修正を修正するといった、本来必要では無い筈の作業にお金を払わなくてはいけなくなる可能性が高くなります。

 

 

 

上記の作業画像は、お客様自身でネック折れ修正をされた個体が持ち込まれ、接着強度を回復する為の補強材を仕込んだ際のものです。

おそらく瞬間接着剤だったと思うのですが、弦を張ったら再度折れたとの事でしたので単純に強度不足が原因でした。


木の繊維隅々まで行き渡った接着剤の除去は不可能でしたので、木部を破損部ごとくり抜いて同質の材を埋め強度回復を行いました。

こうなると塗装による破損部の隠蔽作業が必須となりますので、金額は倍近くに跳ね上がります。

折れ方自体、本来補強材の仕込みは必要としない、素直な折れ方でしたので一度目の折れで持ち込んでいただければ…

 

 
この記事最初の画像のレスポールネック折れ修正後。

直ぐに持ち込んで頂き、折れ発生から4時間後には接着作業に入る事が出来た個体です。

折れ方によりけりではありますが、なるべく早くにお持ち込み頂ければ、ある程度キレイに直りますのでその点はご安心ください。

正しい手順で修正をかければ、強度の問題も全くありません。

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